ピルについて
『ピルは怖い!』『太る!』とよく言われますが、そんなことはありません。
低用量ピルの正しい知識を身につけて、健やかな毎日を過ごしましょう♪
当院では「低用量ピル」を積極的に処方しています
低用量ピルは安全で安心なお薬です。
たくさんのメリットがあり、欧米では10代からの服用も通常化している、女性の悩みを解決するための“とても便利なお薬”なのです。
低用量ピルのメリット
① 確実な避妊ができる
避妊方法として一般的なのはコンドームですが、“破れてしまう”“抜けてしまう”などのハプニングがつきものです。
一方で低用量ピルは、毎日きちんと服用すれば100%の避妊効果があります。
「女性が自分自身で避妊をすることができる」唯一の避妊方法がピルなのです
② 月経痛が軽くなる
女性の8割が感じているのが月経痛。女性にしかわからない痛み・辛さですよね。
ピルを服用した女性に聞くと、ほとんどの方が「もっと早くピルを飲み始めれば良かった」とおっしゃっています。
進学のための受験や就職のための面接を控えていらっしゃる方などは、なるべく早めにピルを飲み始めることをおすすめします。
③ 月経量が減って日数も短くなる
月経期間が短くなる傾向にありますので、貧血の治療や予防にも効果があります。
④ 月経の周期が安定する
月経周期をコントロールできることも、ピルのメリットです。
はじめのうちは周期が一定にならないこともありますが、服用して数か月で、月経周期は確実に28日周期になります。
⑤ 月経前の体調不良が改善する
月経前に起こる頭痛やイライラなどの症状が改善します。
⑥ 月経の日を自由にコントロールできる
つぎの月経開始日が確実に分かるので、スケジュールを立てる時も便利です。
また、月経開始日の調整も簡単にできます。
⑦ ニキビ・多毛症に効果がある
男性ホルモンの産生や活性を抑制するので「大人ニキビ」に効果があります。
⑧ 子宮内膜症の予防に効果
生理痛や不妊症の原因となる“子宮内膜症”の予防に効果があります。また、子宮体がんや卵巣がん、大腸がんの予防効果もあると報告されています。
ピルの副作用
ピルと聞くと副作用が心配とおっしゃる方が多いのですが、持病がなく健康な女性が、医師の指導のもとに内服する限り、ほとんどリスクはありません。
しかし、服用をはじめてから次のような副作用が出ることもあります。
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軽い吐き気
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頭痛
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乳房の張り
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不正出血
これらは、ピルの服用開始直後に起こるマイナートラブルですので、1〜2ヵ月間、内服を続けているうちに症状はおさまっていきます。
現在の低用量ピルは、ほとんど副作用はありませんので、ご安心ください!
重要な副作用
血管の中で血液が固まり、血液が流れなくなる状態を「血栓症」といい、ピルの副作用の中でもっとも危険なものと考えられます。
通常では非常に稀に起こるものですが、特にタバコを吸う方はリスクが上がりますので、ピルの服用を機会にタバコをやめましょう!
(※当院では「禁煙」の指導も行っております。お気軽にご相談ください)
ピルへの心配や不安を取り除き、安全に・安心な服用が続けられるよう、当院では定期的な血液検査や血圧の測定を行っています。
ピルの処方
当院で初めてピルの処方をご希望される場合は「問診」と「診察」が必要です。
また、ピルを安心して服用していただくために、次の検査を受けていただいています。
【初診時】
超音波検査により、子宮や卵巣に異常がないかチェックします。
【3ヵ月に1回】
超音波検査により、子宮や卵巣に異常がないかチェックします。